【本】「我々はなぜ我々だけなのか」川端裕人

子どもの頃から、化石やら恐竜やら遺跡やらが大好物である。41rshoe15zL._SX324_BO1,204,203,200_

そんなに詳しく名前や場所を覚えているわけではないのだけど、訳もなく地層が露出しているところを家の周りで探してみたり、本気で化石を探し出そうとしていた子どもだった。

当然、大好きなテーマである。もう、題名だけで買う。

サピエンス全史(上下)」も相当に面白かったけれど、ちょっと、いや、かなり歯ごたえがある。そして難しいので何度も行きつ戻りつして確認しながら読まなければならなかった。(これはひとえに私の能力によるものが大きいのだとは思うが)その点、これは天下のブルーバックス、心配ご無用。とても読みやすくそしてわかりやすく書かれている。とはいえ、元々は「ナショナルジオグラフィック日本語版WEBサイト」での連載「研究室に行ってみた」シリーズがきっかけとなって、さらに深く取材をされて書かれているものなので、ぎっちりみっちり知的好奇心を十分に満たしてくれる一冊だ。

我々はなぜ我々だけなのかっていう問いは、正直明快に解決しなかったのだけど、現状のホモサピエンス研究の実際がコンパクトに理解できる。

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どっぷり読書報告

例の『濃い会』、 くりんちゃん(勝手に命名)からの課題図書である小野不由美の『屍鬼』。これがなんと、しっかりと分厚いのが5冊もある長編である。51DCRF5BJNL._SX330_BO1,204,203,200_

貸していただいた瞬間、嫌な予感がする。これは1週間廃人コースではあるまいか。

読み出したら止められない性分なため、どうしても動かなければならない事柄のほかを一切かなぐり捨てて読書に没頭してしまう。面白い話であればあるほどそうだ。
だいたい、くりんちゃんが貸してくれたものが面白くないわけがない。

恐る恐る1巻目のページをめくる。
山火事のシーンから始まる。じわじわと不安感を掻き立てて、さあ次は!・・・と思ったら、山間の小さな集落の、日常と住んでいる人の暮らしを、丁寧に詳細に形づくっていく。いつの間にか私の頭の中に、集落の地形地図がくっきりと描かれていく。第1巻は、その世界観をしっかりと読者の頭の中に作り上げることに終始していると言っていいかもしれない。なので、比較的1冊目はボルテージが低い。

ところが、である。

このあと、第2巻の終わる頃から加速度をつけて物語は一気にラストまで駆け抜ける。ああ、日々やらなければならないことがある大人にとって、これを途中で閉じてまた後から読もう、なんて言うのはただの苦行である。

なので、この5巻を読むことは本当に辛かった!(どうしても途中でやめなくてないけなかったから)

 

世の中には、正に見えるものと悪に見えるものが存在していて、それを巡って人は常になにかしらの対立を起こしているように思う。
けれど、どちらが正であって悪であるかなんていうのは、見ている角度の違いであって、そしてとても流動的だ。
その中で、私たちのできることはいったいどんなことなのだろう?

小野不由美という作家はとことんそれを突きつけてきている、と私は思う。

救いようのない話のようであっても、微かに希望の種が残る感じがするのは、きっと著者自身が人間という生き物に希望を持っているからなんだ。

 

宮部みゆきの『火車』も人物描写と人間心理の描写が緻密でとても面白かったが、正直、『屍鬼』を読んだ後には、ちょっとどんな話だったか記憶が飛んでしまった。

どっぷり小説の世界に入り込むと、しばらくその世界観の中の住人になる。それを私は「廃人コース」と呼んでいるのだけど、まさにこの『屍鬼』はそういうお話だった。

仲間とナチュラルコスメとエプロン

先週終了した吉祥寺でのパセージ・プラスの特別フォロー会だった。
コース中、雪による交通機関の混乱を懸念し、1回分を時短で開催したことがあるので、その分のおまけフォロー会である。

今回のプラスは、私も受講者として参加していたため、すっかりメンバーの気分で席に座っていたら、「誰がリードするの」とおふたりのリーダーさんに突っ込まれ、「今回受講者でしたし!」と言ったら「これからフォローやっていくのだから、ね。」と、考えてみたら当然のことを指摘されて、急にワタワタ。
緩みきった脳みそはそんなに急にはキリッとしないもので、自分が進行をするモードになるまで相当の時間を使ってしまった。

何度進行役になっても、全然慣れません。

ひとつメンバーさんの事例をみんなで検討して、そのあとはコース中に途中までやったワークの残りをやり、なぜか爆笑のうちにフォロー会は終了した。

 

時間の許すメンバーと一緒にランチに繰り出す。
吉祥寺で一緒に学んでいるメンバーさんたちには本当に恵まれていて、いつも私以上にくすのきの会の運営を真剣に考えてくださる。
今日のランチ中も、どうしたら一緒に学ぶ仲間を増やせるか、どこにチラシを置くことができるか、どんなところに協力をしてもらえそうか、山のようなアイデアを出してもらった。
みなさまなしでは、私本当にやってゆけません・・・感謝です。

それだけ、パセージを学んでの子育てがとてもうまくいっているからなんだろうな、と思う。
1度きりではなくて、2度3度、もしくは子どもの成長の節目に再受講すると、これが腑に落ちる度合いがその時によって全く違うのだから面白い。
かんだらかんだだけ味が出る、スルメのようなプログラムである。

気軽に参加できるようなミニ講座と、講師を招いての講座を定期的に開催しようよ、ということになったので、また素敵な仲間とお会いできたら嬉しい。

帰り道、コスメキッチンに寄って、チークとアイシャドウを見る。
最近粉のものを付けると乾燥やくすみを感じることが多くて、肌を塞いで呼吸困難になっているような、そんなシンドさがあった。
いろいろ調べて試してみて、これは成分に関係があるのではないかと思い至り、少しずつ肌に負担が少ないであろう化粧品に切り替えてきた。

ここのところ、ファンデーションはETVOSのディアミネラルファンデーションが非常に調子が良いので、チークはETOVSのミネラルクリアリップ&チークで、ライン買いすることに。アイシャドウはMiMCにしてみた。このブランドは初挑戦。

帰宅してから、これまで使っていた色ものコスメをバッサリと処分する。
コスメボックスがスカスカになった。
おまけやパッケージに惹かれて、いかによく考えず無駄に買い物をしていたのか改めてわかった。私のメイクはたったこれだけしか使ってなかったんだね。

そうだ。
駅に向かうコンコースで期間限定のお店が出ていて、つい一目惚れしてエプロンを買ってしまった。せっかく無駄な買い物をやめようと思ったのに。
でも、エプロンは毎日使うからよしとしよう。

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こいつの顔にヤラレタ

 

言葉を磨く

元々本を読むことは好きで、ジャンル問わず読む方である。

近年は学術書絡みのものや、ノンフィクションものを読むことがほとんどだったけれど、本当は小説を読むのが好きだ。けれども事実上私の小説読書経験は、小学生の頃の1週間10冊とかいうわけのわからないペースで読んだ頃で止まっていて、本当は1番必要な時期、中学から25歳くらいまで、読書がすっぽりと抜け落ちている。(もちろん、全くではなく、年間数冊は何か読んでいたけれど)

これは本当に痛いことだったんだな、と大人になった今心の底から思う。

自分の考えていることや、伝えたいことを言語化する力は、きっとこの時期に読むことで養われるのだろう。

また、私の場合、アウトプットすること=書くことや話すことが極端に少ない。大変偏りのあるインプット派なのだ。

書いたり話したりする機会に接するようになって、あまりの言語能力の乏しさに愕然として、やっぱり読むばかりでなくアウトプットしなくちゃいけないのね、と今年はそれを心がけることに。

そんなタイミングで、思いもかけず読書仲間ができた!

お互いに課題図書を読みあって、その本について語る会、本日記念すべき第1回目。美味しいお酒と料理を食べながら、テーブルにどっさり本を広げてケンケンガクガクと語り合う女子2人。

いったい何者に見えたでしょう(笑)

同じ本について話すと、気になるところや解釈が異なっているところもあって面白い!

これは病みつきの楽しさ。

お互いの趣向が似通っていてもぴったり同じではないところが、また新たな作品と出会えてとても有意義なのだ。

次回の課題図書も決まったので、もりもり読むことにしよう。

読んだ本とこれから読む本たち。

すごい人に会う

午前中、吉祥寺パセージプラスの3回目。
前夜からまたしんしんと雪が降り、朝はヒヤヒヤした。
30分遅れで無事開催。
素晴らしい出席率でした。

夕方から、6月に開催予定の映画イベントで上映する映画「普通に生きる」を製作したマザーバードの貞末麻哉子さんへのインタビューに同行に出かけた。
映画イベントでは、上映する各監督のインタビューダイジェスト版をインタビューブックとして配布するので、それぞれ分担してお話を伺いに行っているのだけど、こんなすごい人たちに実際お会いできるとはもう、本当に私ついてる。

貞末さんは、「普通に生きる」の他にも様々な社会的テーマを題材にしてドキュメンタリー映画を撮っていらして、その中に老年看護の授業にも使われている「森末 千さんに学ぶ」や「風流れるがままに」など看護の分野にも密接したテーマを取り上げてくださっている。勉強不足すぎて、何ひとつ知らなかった私だけれど、暖かく迎えてくださった。

インタビューは、市井の人たちのその生活しているリアルな現場を様々見つめてきたからこその静かで、重い言葉と、これまで歩んできた道のりの濃密さに、途中危うく涙しそうになった。このインタビューをどうやって見開き2ページにまとめたら良いのかともう1人の担当者と頭を抱えるくらい、どこも省略できそうにない。
イベントに訪れて映画を見てくださった方には、なんとか全文を読んでいただけるように工夫をしたいと思うので、どうぞいらしてください。

普段、自分も結構まあまあイケてるのでは、と思ったりするけれど、世の中にはすごい人がたくさんいる。そして、私1人が知り得ることなんてたかが知れている。
だから、弱い動物である人間は協力して生きていくんだ。

懐の大きな素敵な方だった。