おうちにいる日

まるまる1日どこにも行かず、おうちにいる日がないと、後からじわじわと精神的に追い詰められるような気がする。

母に言わせれば、小さな頃から外に遊びに行ってばっかりで、まったくじっとしていない子どもだったらしいが、やはりこれも大人になってしまったから、ということなのでしょうか。
いやいや、私の記憶によれば、絵を描いたり粘土をしたり本を読んだり、結構おうちの中じっとやる遊びも好んでいたような気がするのだけど。
母がそう言うのであれば、母から見た私はそうなのだろう。

多分家事を担うようになって、自分が外に出ることでやらずに放置される家事がどの辺りまで溜まっていくのか、脳内スケールで予測がついているからなのだ。
1週間毎日、短時間でも出てしまうと、必ず家事に歪みが出る。それでもって、ああ、洗濯物が、掃除が、ゴミが、諸々の書類が・・・と頭の中で警報を発する。いつも『あれをやらなくちゃなー』と何かが気になっているので、あまりにスケジュールが立てこんでしまうと脳内で疲れてしまうのだと思う。

前置きが長くなってしまったが、今日はほぼ強制的に何も予定を入れず1日おうちにいたので、娘ちゃんのリクエストを聞き、久しぶりに焼き菓子作りをした。
焼き菓子を作るようになったのは、まだ下の娘ちゃんが生まれて間もない頃のことだ。
慣れない土地での年子の子育てで、とにかく必死だった頃。
自分の時間らしい時間が一切取れない中、唯一何にも中断されず自由に使える時間が深夜だった。かといって、子どもを置いて出かけるわけにもいかず、誰かと話せる時間でもなし、爆発しそうになった私が見つけたストレス解消法は、お菓子を作ることだった。

それも、クッキーの生地を混ぜる、なんていう可愛らしいものではいけない。
とにかく一心不乱に打ち込めるものではないと。

泡立て器(当時はハンドミキサーなんていうものは持っていなかった)で卵白を角の立つまで全力で泡立てる。
バターをクリーム状に練って、鬼のように卵液を混ぜ込む。

深夜1時ごろ、ひとり台所で無言で卵白を泡立てる20代ママ。
ちょっと、いやかなり怖いかも。
しかも、この焼き菓子は食べる人の当てがない。
夫くんは月の半分以上いなかったし、子どもたちはまだこんなお菓子を食べられるような歳でもなく。かといって、あげられるような友達もできていなかった。かくして、せっせと自分で食べる羽目になり、パツパツに肥えておりました(笑)

振り返れば、相当やられていたのだなあと思う。
小さい子を育児しているママが、もし夜な夜な一心不乱に卵白を泡立てていたら、どうか何をおいてもリフレッシュ休暇を差し上げて欲しい。

その経験も決して無駄にはならなくて、そんなに凝ったものでなければ安定して美味しくケーキを作れるようになった。
子ども達が小さな頃はお土産だったり、一品持ち寄りだったりに焼き菓子は随分活躍した。
お誕生日ケーキも、買う物ではなくて作る物になった。

 

その中でも評判の良い、紅茶のシフォンケーキと、アップルクランブルケーキを。
アップルクランブルケーキは見た目はちょっとゴツい?が、切ると中はしっとりで控えめな優しいケーキ。

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上のクランブルが大好物
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手作り味噌ミニ講座

アドラー子育てを学んでいるくすのきの会の仲間と、今回は趣向を変えて手作り味噌を学ぶ会を開催した。
ことの始まりは、味噌って作るととても簡単なんだよ、というおしゃべりから。じゃあ、私毎年作っているからやっちゃう?と今回の企画へ。

味噌は15年くらい前、初めは生協のカタログにあった手作り味噌3キロセットから始めて、翌年もう1セット買い足して、それでも足りなくなって、ついには7キロくらいは仕込める本樽を購入するまでになった。

手前味噌を作るようになって、せっかくだから材料もいいものを使いたいよね、と思って色々調べ出したら、食の後ろにある様々な事情が見えてくるようになった。それでナチュラルフードインストラクターの講座に通ったのだ。
学びの中で私自身がびっくりしたこと、これは知らないといけないな、と感じたことを少しでもお伝えできたらいいなと考えて、ただ作り方だけではなくて、使い材料の背景についても加えてテキストを作ってみた。

 

食から見えてくること


味噌は日本人にとってとても身近な材料で作られた調味料だ。
大豆、塩、麹(米)それだけ。

大豆は、実にその消費量の95%に迫る勢いで輸入に頼っている。大豆の自給率はたったの5〜6%。あれ。おかしいじゃない。スーパーにある豆腐、国産って書いてあるのがたくさんあるよ。そう。おかしいのだ。
現在の政府による規定では、小麦や大豆は国産の原料が50%以上使用されていれば「国産」と明記することができることになっている。51%国産大豆で49%が輸入大豆でも「国産大豆使用」と書けてしまうから、こういう不思議なことが起きてしまう。

塩は、1905年に塩の専売法という法律が制定されて、それが1997年まで続いていて、ずっと国が製造供給を管理していた。今は実にいろいろな塩を手に入れることができるけれども、本当にここ最近のことなのだ。塩の専売法、元々は日露戦争で軍事資金が不足した政府が、最も効率的に資金を集めるために制定したもの。なんということ!
それまでは日本各地でバラエティ豊かな塩が作られていたが、国が一元管理したことにより、そのほとんどが姿を消すことになる。(現在は少しずつ復活している)

食べ物について、少し調べてみると、様々なことが見えてくる。
私たちの食は、思いもかけないところからコントロールされているのかもしれないと思う。
ナチュラルフード、オーガニック。
そういうものに興味があるのならば、もうひとつ先に視野を広げて「ナチュラル」「オーガニック」とはなんなのか、私たちは知る必要があると思う。

 

そんなきっかけになったらいいな、と思いつつ、製法や産地違いの塩比べをしてみんなで楽しくテイスティング。

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人に教えるということ

木曜日に控えた手作り味噌講座に備えて、味噌作りに関するテキストをしばらく前から作成している。

味噌作りは、自宅用にはもう15年は毎年続けていて自分的には結構手慣れた作業なのだけれども、その分、勘や感覚でなんとなく調整していることも多くて、改めてこれを言語化しようとすると、とても難しい。

自分の手順を何度も頭の中でリプレイして、ひとつひとつ順番に文字に起こして行く。
途中、はて、とわからなくなって、実際の道具を見にいったり、実際の重さを測ってみたり、計算してみたりして、いちいち作業が止まるので、やたらと時間がかかる。
そんなこんなして、遅々と進まず、直前まであたふたしております。

けれども、人に教えよう(シェアしよう)と思った時に、なんで自分は味噌を手作りしてみようと思ったのかな、とか、買う方が簡単なのに手間をかけるのはなんで?とかそもそもの自分の思いを振り返ることにもなって、忘れかけていた自分の立ち位置にグラウンディングできたような気持ちになった。それから、やはり誰かに伝えようと思ったら、いい加減なことは言えないので、ひとつひとつ、話の出典を確かめながらテキストに書いたり、ナチュラルフードインストラクター講座の時のノートをめくったり、今回のことをきっかけに、新たに自分の曖昧にしていたことも再学習できた。

インプットばかりしていないで、アウトプットすることが自分の学びもステップアップさせることにつながるんだな、と改めて実感中・・・。

そして、こんな作業をしていたら、「あーやっぱり食べ物周辺の話は勉強すればするほど面白いなあ」とまた興味が再燃してきたりして、近々、インストラクターの講座でお世話になった先生の元へまた教わりに行こう、と思ったのでした。

 

寒仕込み

味噌は「寒の内」(1月小寒〜節分までの間)に仕込むべし、という。

諸説あるらしいけれど、1番寒さが厳しい時に仕込むと雑菌が起こりにくいことと、寒さから徐々に気温が上がってくると、麹菌の活動も徐々に活発になり、夏の暑さでピークとなり、熟成が進み、また秋にかけて徐々に気温が下がることで、麹菌の活動が低下し、こなれた味噌になる、というのが正解らしい。日本の気候を活かした先人の知恵が暦に活かされているのだ。

そんなわけで、今年の味噌を7キロほど仕込んだ。

今年も麹は有機栽培の玄米麹で。

玄米麹を使うと、パンチの効いた味噌になると思う。

大豆は初の試みで自然栽培の「里のほほえみ」を使ってみた。

昨年は、なんだか忙しくて味噌の仕込みをさぼってしまったので、しばらく自家製味噌を切らしてしまっていた。

この味噌が出来上がるのも、早くても今年の10月なので、まだまだオアズケ状態である。

始める前はちょっとよっこらしょなのだけれど、黙々とこういう作業をするのは無心になれて結構好きである。

あと10ヶ月、出来上がるのを麹まかせにしてのんびりとまつ。

美味しいもにが熟成するには、時間がかかるのだ。

なんだか、子育てにもちょっと似ているよね。

Day off

 

昨日の雪かきも虚しく、朝外を見たらすっかりこんもりと積もっていた。

 

あ、しまった。
味噌樽をしまうのを忘れていた・・・せっかく乾いたのに。
足跡は、我が家のダックス’s。

昨日のうちに、交通機関が混乱することを心配して、職場からはお休みの連絡を頂戴したので予想外の時間ができた。
かといって、外に出る用事は難しいので、家の中で麹仕事をすることにした。

醤油麹、塩麹、甘酒の3種類を作る。
今度くすのきの会で、手作り味噌を作るので、その予習も兼ねて。

今回の麹はまるかわ味噌さんの自然栽培玄米麹。
お味噌の材料もずっとここにお世話になっている。

生麹なので、届いたらなるべく迅速に使用しなくてはいけない。(がしかし、麹は冷凍保存が可能なので、残ってしまっても大丈夫)

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まずは、材料と容器を準備して、麹を測る。写真は醤油麹用の材料。
醤油麹は醤油と麹が一対一。今回は150mlと150g。
醤油麹はもろ味噌みたいな使い方ができる。意外なのが納豆のタレとして使うと美味。

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次は、塩麹。塩麹は調味料としてとても便利。野菜をつけると美味しい漬物になる。
炒め物にしても美味しいし、最近は居酒屋メニューにも塩麹の唐揚げ、とかあるように、お肉も大変美味しくなる。
写真は、麹に塩を混ぜて塩きり麹を作ろうとしているところ。
塩麹は麹200gに塩70g。35%の塩分で作る。

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はい、塩と麹をしっかりと混ぜて塩きり麹ができた。

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醤油麹にはだーっと、麹と同量の醤油をそそぎ、塩麹の方にはだーっとひたひたに水を入れる。出来上がり。IMG_4788

これを常温で保存し、毎日混ぜ混ぜして、だいたい一週間くらいで食べ頃である。

 

最後は甘酒。
私は甘酒を調味料として使用する。ドレッシングの甘みに使うと最高に美味しいので気に入っている。甘酒はちょっとばかり手間がかかる。
麹250gの60℃の湯冷まし300ml。
これを混ぜまして・・・

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この方に後はお任せ。
60℃で8時間ほど待てば出来上がり。

IMG_4784ヨーグルティアがない場合は、ステンレスポットでも簡単に作れる。
甘酒は出来上がったら、火入れ(軽く鍋で沸騰させる)と発酵が進んで酸味が出るのを防ぐことができる。その段階でミキサーにかけてしまえば、滑らかな甘酒もできる。

 

ここまで、仕込んだところで、再度本日の雪かきへ。
2日続けてはかなりキツイ。
疲れた体にご褒美、ということで、最後に、いただいたリンゴを使ってアップルパイを作った。
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う〜ん、働いたぞ!